副校長挨拶



副校長挨拶

副校長 青木 千鶴香

看護は人のいのちを預かる仕事です。常に、いのちとは何か、人間とは何であるかを考えながら、仕事をしていかなくてはなりません。


東日本大震災および地震に続いて起こった大津波により、一瞬にして多くの尊い命が失われ、同時にたくさんの悲しい別れが生じました。悲惨な状況を目の当たりにし、改めてこの「いのち」について考えています。

被災地では多くの看護職の方々が、現地の医療を支え続けておられます。震災直後は、24時間避難所などに常駐し、急病人の対応や避難者のケア、飲料水や食事の管理、服薬介助、感染拡大防止など、避難所の生活環境を素早く整えられました。その懸命な活動によって、被災地の方は「ひとりじゃないんだ」と感じられたそうです。同じ看護職として誇らしく思い、胸が熱くなりました。


Head・Hand・Heart」本校で育てる看護の力です。

専門職としてどれだけの知識を持ち(Head)、どれだけ患者さんの傍で技術を提供できるか(Hand)、そしてどれだけ患者さんの気持ちに寄り添えるか(Heart)、こうした看護の力を育てることが、私たちに与えられた課題と考えます。

特に、目覚ましく医療が進歩する昨今、心が置き去りにされがちです。看護の対象は人間です。病気から生じる不安や苦痛、思いも様々にあり、またそれを誰にも言えず、苦しんでいる方もおられます。そのような患者さんに寄り添える心が、いま私たちに求められています。そしてその心を育てるために、今まで以上に職業に必要な倫理観や責任感、人権を尊重する意識と豊かな人間性を培ってゆくことが求められます。

本校には生活体験、社会経験の豊かな学生も多く、看護の目的意識を高く持って、専門職を目指しています。学生の皆さんが知識・技術・心を養い、充実した学生生活が送れるよう、本校では経験豊かな講師を関連法人である保健・医療・福祉施設から多数迎え、また臨地実習の多くを関連施設で行うなど、関連法人一丸となってサポートしています。

停滞が続き、少し元気のない世の中ですが、「看護職が社会を変える」くらいの気概を持って、看護教育にまい進していきたいと思っています。

看護職を目指す皆さん、共に前を向き、力強く歩んでいきましょう。

副校長 青木 千鶴香